活動

活動

2008年05月13日

活動記

2008年5月9日 米沢視察

 今日から1泊2日で米沢視察。上越市とともに上杉家のゆかりの地である米沢の歴史と今に触れるべく、個人的に日程を入れた視察です。
 6時に新潟駅前を出発し、会津若松ICから国道121号を経由して米沢市入り。本日随行して下さる、衆議院議員の近藤洋介事務所の秘書の方との待ち合わせ時間より1時間早く到着したので、とりあえず駅前に車を停車し、街中を散策。平日の朝だったせいか、駅前としての活気はまだ感じられず人通りもまばらでしたが、来年のNHK大河ドラマ「天地人」のノボリが多数掲げられていて、その合間を通勤通学者が横切っていく姿が印象的でした。
 
 10時に駅前を出発し10時15分、工業団地の「オフィスアルカディア」前にて随行者と合流。すぐさま、米沢企業立地オフィスにて、市の企業誘致担当者と中小企業基盤整備機構の同じく企業誘致支援担当者から、米沢市の産業政策についてレクを受けました。
 ひと通り基礎知識を授かった後、「オフィスアルカディア」と「八幡原工業団地」の2箇所の工業団地を車でぐるっと一回り。担当者のお話によれば、平成30年までにこの団地付近に高速道路のICが設けられる予定だとか。従って、将来的に更に利便性の高まる米沢はお買い得。産業政策に力を注いだとされる上杉鷹山も喜んでいるに違いありません。

 工業団地視察後、上越で私が大変お世話になっていた方と面会し、そのまま「上杉記念館」にて昼食。
 実はこの方、昨年末の12月1日から米沢に異動になられた方で、今回の視察を機に改めてお顔を拝見したくアポを取っていたのです。変わらぬお姿にホッとするとともに嬉しさが込み上げてくる再会でした。

 昼食後、「上杉神社」を視察。上杉家の宝物たちを拝んで参りました。
 
 その後、市役所に飛び14時30分から30分間、安部三十郎市長と会談。米沢の現状と今後についてお考えを伺うとともに、仙台に目が向きがちな中、新潟東港や直江津港を擁する新潟県にも是非ご注目して頂くよう要望して参りました。
 
 会談後、「上杉博物館『伝国の杜』」を視察。館の周辺には修学旅行生とおぼしき学生たちが多数いて、それだけで活気が溢れんばかりでした。それを横目に入館。アポしていた(財)米沢上杉文化振興財団の主任学芸員のご案内の下、詳しい説明を受けながら館内を散策です。
 ひとつひとつのお宝を目の当たりにし学芸員からその背景について説明を受けると、歴史を更に掘り下げたくなる知的好奇心に大いに駆られてしまいます。それだけ展示の仕方が工夫されているのでしょう。他の来館者たちもおそらく同じ思いになったのではないでしょうか。そして家に帰ったらすぐさま関連本を買い漁ったりして(笑)。上杉・米沢・歴史マニアを生み出しかねない見事な博物館ですね。

 博物館のお次は酒造資料館「東光の酒蔵」を見学。400年から続く大変由緒ある酒蔵です。
 見学後、別館にちょうど社長さんがおられるというので面会。囲炉裏を囲んでお茶を頂戴しながら雑談して参りました。
 社長いわく、よく上越にいらっしゃるそうなので、今後の交流をお願いしました。

 東光を後にし、春日山「林泉寺」を視察。林泉寺は私の選挙区である上越にもあります。それというのも、謙信を継いだ上杉景勝が1598年に越後から会津120万石に移封となり、その後米沢30万石に削封され、林泉寺もこれに伴って米沢に移ったからです。
 米沢の林泉寺は1731年の火災で焼失。その後再建されたのが現在の本堂だとか。上杉謙信が幼少の頃拝んでいたとされる毘沙門像がススで真っ黒だったのもそのせいだったんですかね。
 本堂にて手を合わせた後、各部屋に飾られた上杉ゆかりの宝物を拝見。全てが歴史のオーラを放つものばかり。それらを眺めながら移動していると突然、雰囲気の異なる部屋に足を踏み入れました。そこには長尾家・上杉家を中心に、一族の位牌がズラリと並べられていたのです。
 位牌には名前が刻まれています。もはやかすれつつあるそれぞれの名前に目を凝らすと、その人物のことや時代風景を勝手ながら空想してしまい、時を越えて歴史上の偉人たちと時間を共有しているような奇妙な感覚に襲われました。そこで、手を合わせ数秒間拝むことに。皆さんがあったからこそ、私たちはいるのだという深い感謝の念を込めて。

 林泉寺を出た頃にはすでに18時を回っていました。日程の最後に予定していた「上杉廟所」を見学するべく、とりあえず門前まで向かいましたが、時間的にやはり見学はできず。そこで、外観を視察し、門の外から合掌。これにて充実の視察第一日目が終了しました。

 宿泊は、南陽市の赤湯温泉にある上杉の御湯「御殿守」。第二代米沢藩主上杉定勝公の時代以来、上杉家の別荘「赤湯御殿」として利用されてきた創業370年の歴史を誇る老舗旅館です。

 視察1日目は、かなりかつかつな日程だったとはいえ、見事なほどまでに充実した内容でした。本日学んだことを整理し、明日2日目の視察に備えましょう。

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