本日は新潟市内にて「私学教育の拡充を求める署名集約集会」に出席し、その場で署名紹介議員となって参りました。
昨年のちょうどこの時期に関係者が私の事務所に訪れ要望をお受けして以来、関わっているテーマなのです。
私学の本来あるべき姿というのは、建学の精神や経営上の判断のもとその自主性によって特色ある人材の創出を図っていくということにある、と専ら謳われており、私学出の私も考えを同じくしますが、一方で現実はどうでしょうか。
県内私立高校では学費は公立高校の4倍にも達し、専任教員数は公立高校の基準の約8割にとどまっているなど、現実的には公立教育との間に厳しい格差が生じていて、そのしわ寄せとして、非常勤を含む教員の負担増や、それに伴う教育水準の低下を招いている現状は大変な問題です。公私間の学費格差が原因で進学を断念せざるを得なかったり退学を余儀なくされる子どもが多数存在することも見逃せません。
こうした現状から鑑みれば、経営努力や成果だけを前面に押し出すのではなく、私学の公共性にも十分配慮し、将来の個性ある豊かな私学育成に向けた段階的措置が必要でしょうし、そのためには現時点における私学助成の拡充が不可欠です。
ここでやっかいなのが、私学助成を拡充するということはそれだけ税金の投入割合が増えるため、割合が多くなればなるほど行政からのチェック要請がより大きくのしかかる。そうなれば、私学の求める自主性から離れてしまうというジレンマを抱えています。
教育の特殊性や学ぶ機会の確保の最重要性、そして地方の教育環境の現状を考えれば、公私間格差は是正すべきですし、その際の補助は私学の自主性をできる限り担保される性質のものにしなければなりません。
私学助成の拡充の一日も早い実現と私学の自主性の確保に全力を尽くして参ります。