<トルコ大地震に改めて災害対策の大切さを思う>
6日にトルコ南部で発生した大地震では、救命率が急激に下がるとされる72時間が過ぎ、これまでに東日本大震災を上回る2万人以上の死亡が確認されています。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。
報道映像を見ると、倒壊や上からつぶれたような建物が目につきます。地震国のトルコでは、日本と同様に厳しい耐震基準がありますが、既存建物の改修など対策が進んでいなかった様子がうかがえます。またトルコも厳冬期で、氷点下の気温が生存者の生命を危うくしているとのことです。
私は豪雪期を迎えるたび、豪雪と震災が重なった時の備えの必要性への思いを強くします。昨年の豪雪法の改正では複合災害への備えを求め、法律に書き込むことが出来ましたが、速やかに対策を現実のものとするよう、取り組まなければならないと改めて思います。
<論戦続く衆院予算委員会、後半戦へ>
総理・テレビ入りの審議が一巡し、衆議院の予算委員会での議論も後半戦に入りました。ここまでの議論で、防衛力整備や防衛増税に比べ、「異次元の子育て支援」の中身の無さが明らかとなりました。
今こそ議論を進め、一刻も早く着手しなければいけないのは、防衛増税ではなく日本の未来を取り戻すための子育て支援や教育です。後半国会では、このことを大いに議論していきたいと思います。
またLGBTについての総理の答弁、更迭された総理秘書官の発言は、差別解消や多様性の尊重に対する自民党の消極姿勢、政権関係者の差別意識など、自民党政権の根深い問題が改めて浮き彫りになりました。
総理は、所信表明では「多様性が尊重される社会」と述べ、この問題を受けてLGBT法案に前向きな姿勢も見せていますが、これまで通り総論賛成、各論反対に終わるのでないか、しっかり国会で追及していかなければならないと思っています。
<失われた10年を取り戻す>
今国会では、自民党政権下の「失われた10年」が、改めてクローズアップされています。
2012年に政権を奪回した自民党政権は、民主党政権が日本の将来を見据えて着手した改革を次々ストップしました。子ども手当や高校授業料の無償化などの子育て支援しかり、農家の戸別所得補償しかり、選択的夫婦別姓やLGBTといった多様性の受け入れの問題しかり、年金をはじめとする社会保障改革しかりです。
民主党政権は、民主党政権に様々な失敗があったことは事実だと思いますが、日本の未来のため、自民党政権が放置してきた課題の大掃除に踏み切ったことも確かです。「民主党憎し」「既得権益」で改革を逆回転させ、貴重な時間が浪費されたことは、ただただ残念でなりません。
この国が本当に後戻りできないところまできて、ようやく、国会で議論ができる状況ができつつあります。失われた十年を少しでも取り戻すべく、この国会、とことん力を尽くします。
<政策議論を本格始動>
例年、2月末ごろに予算が衆議院を通過すると、各委員会で法案や政策の議論が開始されます。国会審議の開始に向けて、今週、党の様々な部門会議、政策のワーキングチーム(WT)などが相次いで議論をスタートしました。
私自身の所属委員会関係では、昨年から統一教会問題などを抱える文部科学部門会議、食料・農業・農村基本法という大テーマを抱える農林水産部門会議で、法案のヒアリングなどを始めています。また特命として、「水産政策WT」の事務局長、「地域公共交通課題検討WT」の事務局次長を拝命しており、しっかりと政策作りの下準備を進めています。
これらの分野はもとより、あらゆる課題についてご意見をお待ちしております。どしどしお声をお寄せいただければ幸いです。